プチ工作好き【2】
私は、元来、工作好きのようであるが、職人のような気質はなく、プチ工作好きといったところだろうか。そんな私が作った工作物で重宝しているのが3Mのコマンドタブだ。
反射部材付きスマホアームスタンド以外にも、サンワサプライのデータホルダー(DH-207、既に販売終了)のプチ工作にも3Mのコマンドタブが役立った。これはプチ工作でもなく、プチ改善くらいなのだが、購入したデータホルダー(DH-207)は、1時間もすれば取れてしまうような両面テープで取り付けるようになっていた。すぐ取れるといったレビューで溢れていたように思う。この両面テープの代わりに、3Mのコマンドタブを使用すると、普通に使える快適なアイテムへと変身した(写真3、この写真ではコマンドタブは見えない。ホルダに付いている金属は私の別なプチ改善でフックを貼り付けただけで今回の文章とは関係がない)。
3Mといえば、古くから「15%カルチャー」がある企業として知られている。75年前には存在していたようだ。これはgoogleなどの「20%ルール」のようなもので、業務時間の一定割合を本来の業務以外に割り当てることが出来る仕組みだ。この「15%カルチャー」から生まれた商品としてはポストイットが有名だが、このコマンドタブも非常にユニークな商品だ。接着力は極めて強力なのに、引っ張ることで簡単に剥がれる。プチ工作好きの私はこんな驚きのある商品に痺れてしまう。開発秘話を探してみたが見つけられなかった。コマンドタブは写真4。
かつては日本でも、多くの革新的アイテムが、自主「15%カルチャー」的なものから生まれた。正式な開発プロジェクトは、成果を達成できずに解散させられ、それでも会社に黙って開発を続けた結果、大ヒットに繋がったなどという話はよくあった。今ではそんなことをしたら、会社から訴訟を起こされる懸念さえあり、とてもできないことだと思う。その前に製造業の企業自体の多くがボロボロになってしまっていることが懸念される。
昔は良かったなどと書くのもどうかとは思うが、今では、例えばセールスの現場などでも、流れ作業のように業務が組まれ、勝手なことをする余裕はない。管理が行き届き、コスト管理が厳しくなり、自主「15%カルチャー」的なものを取り入れたら、解雇の可能性さえある。今後、日本で革新的アイテムは出ないのかもしれないと、プチ工作好きの読書ブロガーは思う。


