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静かな夜に旨いつまみと日本酒を

静かな夜、本を読むのも良いが、旨いつまみと日本酒というのも悪くない。

近頃、日本酒は世界的にも、認められつつあるようだが、なかなか本当に旨いと思う日本酒には出会えない。

私の日本酒との出会いは極めてありがちなのかもしれないが、感動的なものであった。仕事で新潟に出張に行き、そこで仕事を通じて知り合った地元の酒屋さんが、自分が飲むために保管してあった八海山を飲ませてくれた。ここで目覚めを体験する。 本当にありがちなストーリーではあるが、あの味はまさに感動を超えた体験であった。「これなのか、日本酒というものは」と深く強い思いが全身を包み込んだ。これが私の「本物の日本酒」の初体験である。それまで、特に若い頃には多くの人がそうではないかと思うが、日本酒に良い印象を持てずにいた。朝方までやっている安い居酒屋で、調子に乗って飲んだ日本酒は味も良くなく、悪酔いしたイヤな思い出ばかりだった。「悪酔いするから止めた方が良い」くらいの印象しかないのだ。でも、確かに「本物の日本酒」を知った。悪酔いするばかりの酒ではないことは分かった。が、しかし、醸造アルコールや、糖類を混ぜた日本酒ばかりが出回っていることにはやはり疑問を感じる。日本酒は成熟した市場だなどと言う人もいるが、イヤイヤ荒廃した市場だろうと思う。

だけれども、あの同じ味を未だに見つけられていない。 一升で1万円程度の八海山は全く薄められた、なんとなく残り香がする程度の味だった。 探し方が悪いのかもしれないが以後、あの時ほどの美味しい八海山には出会ったことがない。まぁ私のライフワークとして美味しい日本酒を探していきたいと思う。

月桂冠 超特撰 鳳麟純米大吟醸

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現状では、これは言うと必ず馬鹿にされるというより、少し引かれるのだが、安定して入手でき、味が変わることも少ない、最も旨いと感じる日本酒は月桂冠の鳳麟(ほうりん)という銘柄である。個人的にはややフルーティー過ぎる気もするが、華やかな香りのする日本酒だ。実際に720ml入りの鳳麟を飲んでもらうと、真剣に驚いてもらえるところが良い。個人的には獺祭のようないわゆる日本酒の味が薄い銘柄は好みではない。しかもやけにいい値段だし。まぁ何にしろライフワークとして美味しい酒を探していこうと思う。

ちなみに、なぜか300ml入りの鳳麟は別物である。普通の酒だ。なぜそんなことをするのかはわからないが。

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