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ひとつの時代の節目だと思う

西武百貨店のストライキ

西武百貨店のストライキ/photo:Gamo

2023年8月31日に、大手百貨店としては61年ぶりのストライキがあり、西武池袋本店のシャッターは閉じられたままとなった。ひとつの時代の節目のような気がして記録に残しておこうと思う。

1868年、時代は明治となり西洋の文化が日本に押し寄せた。1929年に小林一三が初の電鉄系百貨店の阪急百貨店を開業した。

高度経済成長、バブルとその崩壊、ネットバブル、長いデフレなどの時代を経て、現代は大抵のモノはネットで手に入るようになった。「会社は誰のもの」などといわれて久しい。今回、労組側は「現状維持、雇用の維持」を訴えるが、ムリがあるように思う。

西武百貨店のストライキ/photo:Gamo

西武百貨店のストライキ/photo:Gamo

何でもカネで買われてしまうことが良いとは決して思わないが、「現状維持」には無理がある。池袋にはすでにビックカメラ、ヤマダ電器がある。ヨドバシカメラが出店し、家電量販店ばかりになるのもつまらない気もするが、デフレの時代に百貨店の「現状維持」は困難だ。デフレ推進の政治家を支持しているのも国民であるのだから、どうしようもない。

ひとつの時代の節目として記録に残す。

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