ホーム 近頃思う 2021年、米ゲームストップ社株の乱高下を覚えているだろうか

2021年、米ゲームストップ社株の乱高下を覚えているだろうか

20年くらい前に株のデイトレードをしていたことを書こうと思う。株に関する事なので、念のためこの記事は、投資判断に関する情報を提供するものでは一切なく、単に体験を書いているということを記しておく。

結果から言うとそこそこ儲かった。だが長くは続けなかった。
デイトレードを始めて、最初はRSI(相対力指数)、RCI(順位相関指数)などの様々な指標を自ら計算し、急騰に何らかの相関性があるのではないかと調べた。しかし、それに関しては見つけることができなかった。様々な移動平均線も、よく言われているゴールデンクロスなどもデータ的には、それほどの相関性はないのではないかと思う。

その活動の中で、私が独自に気が付いた指標がある。今は全く株取引をしていないので、今は少し仕組みが違うのかもしれないが、日経平均は、実際の個々の株価から計算しているので、実際の取引から1分の遅れがある。それに比べ日経平均先物は、実際に取引されている指数なので、遅れはない。日経平均と日経平均先物、この差の変化に注目した。たとえば、日経平均先物が大きく値を上げ、それに追随するように日経平均が上がる日を個人的に「先物主導の上げ」と呼んでいたが、大体、テレビの経済ニュースでも同じことを言っていたと思う。そんな日の相場は強い。また、この差は潮目の変化もわかる。差を広げながら崩れていったりする。ただこの差は毎日同じではないところが少し厄介ではある。例えばSQの前と後ではもともとの差が大きく変化するのだ。

この指標と合わせてもう一つ、日々の取引の中でふとあることに気がついた。
急上昇銘柄に空売りの割合が極端に多い株、売り残高が多い株が含まれている日があることに気がついた。さらによく見ていき、私が辿り着いた結論は、先物主導で日経平均が急上昇した日に、売り残高の多い株が上げ始めると、5%近く上がる確率が極めて高いことに気がついた。独自の二つの指標で短い間で、かつ少額ではあるが儲けさせてもらった。

私が、やっていたことと少しだけ似た原理を、違法も疑われる手法で利用した現象が起きた。2021年にアメリカのゲームストップという会社の株価が乱高下したことを覚えているだろうか。ヘッジファンドが仕掛けた空売りに対して個人投資家がオンライン掲示板で株価の吊り上げを呼びかけ株価が大きく上昇した現象である。

私がデイトレードをやっていた当時、自由になるお金が300万円くらいしかなく、先物でも1千万円くらいの取引しか出来なかった。さらに大きく買う度胸もなく、1千万円近くまで買うこともなかった。それでも、条件に当てはまる日が月に数日はあり、大体月に40万円弱の利益は出せた。当時は、その金額にあまり魅力を感じず他にやることがあるような気がして長くは続けなかったが、今回のゲームストップの現象を見て、改めて20年前に私がやっていたことはそんなに間違っていなかったのだなと思った次第である。

実際の取引に使っていた仕組みとしては、楽天 RSS という仕組みと Visual Basic などを駆使して狙った状況を逃さないようにシグナルが出るようにしていた。ゲームストップの件では大勢に呼びかけたということで不正取引も疑われたようであるが先物主導で力強く株価が上昇する日は月に数度は訪れて、そんな時には売り残高の多い銘柄が株価上昇率トップランキングに連なるものである。大勢に呼びかける必要もない。また機会があれば株取引にもチャレンジしてみたいものだ。 念のため最後にもう一度、これは単純に体験を記したものであることを付け加える。

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