ホーム 近頃思う 442年振りの天体ショー。でも微妙。

442年振りの天体ショー。でも微妙。

442年振りの天体ショー。でも微妙じゃねぇ、と思いつつ記録を残す。

月と天王星

「月食と天王星」天王星は矢印の先、月との間
撮影:蒲生朗

2022年11月8日は皆既月食の日であった。日が暮れると多くの人が窓越しに空を眺め始めた。何かと思うと、皆既月食があるというのだ。ニュースを見ると442年ぶりという文字が多く見られた。皆既月食自体は ついこの間にもあった気がするのだが。調べると2021年5月26日にあった。何が442年ぶりなのか。もう一度ニュースを見てみると、皆既月食と同時に天王星が月の影に隠れるらしい。ああそうなんだといった感想だ。

仕事が終わり、帰路につくと、街ではスマホで、月を撮影する人が大勢出現。私も撮ってみるが、やっぱり、ボヤっとしか撮れない。最新のスマホならキレイに撮れるのかなぁとか思いつつ、家路を急ぐ。

家で撮った写真を見てみるとやっぱり微妙過ぎる。何か不完全燃焼の思いが強く、家にあった昔のミラーレス一眼で撮る。割とキレイに取れたので少し満足する。そこで気を良くしてニュースをもう一度良く見てみる。どうやら天王星が月に隠れるのは午後8時40分頃らしい。それは、私がシャッターを押していた時間だ。撮った画像をもう一度見てみると、確かにあった。「すげぇこれが442年振りの映像か」と感動するも、「でもコレ、微妙じゃねぇ」という思いがこみ上げる。天王星は余りに小さい。スマホで撮影していた街中の人のうちどれだけの人が気付いていたのだろうかと思う。

442年前、西暦1580年といえば安土桃山時代、本能寺の変の2年前だ。戦国時代もまもなく終わり、豊臣秀吉の全国統一から江戸時代へと繋がる、日本がまだまだ強い、なんとなくロマンを感じられる時代なのかもしれない。遡ること300年、当時の超大国の元を退けた元寇「弘安の役」を戦い抜き、国を滅ぼすこともなく、日本人が真剣に生きていた時代、現代の礎を築いてきた時代だ。当然私が生きていたわけではないが、振り返ってみると、いろいろなことがあった442年だ。

1580年7月26日は土星が月に隠れたとのことだ。土星は肉眼でも見えやすいので当時、空を見ていた人はどんなに驚いたことだろうか。コペルニクスが生きたのは、この50年くらい前なので当然何が起きているのか、わからないわけだ。

次は、2344年7月26日。やはり土星が月に隠れるらしい。その時、この地が「ニッポン」と呼ばれているかはわからないが、前後2回の皆既月食と土星食の間、764年。激動の時代となるであろうことは間違いがないだろう。「子や孫にツケを残すな」と言い、日本の弱体化を進めた結果、322年後、ツケも「ニッポン」もなくなっていないことを望むばかりだ。

CANON

クリックでAmazon商品ページへ

何となく、綾瀬はるかが出ていた「本能寺ホテル」が思い出されたのでAmazonプライムでもう一度見ようかと思う。それに新しいミラーレスならもう少し綺麗に撮れたかもしれない。ちょっと欲しい気がする。

トップへ戻る