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「虎ノ門ニュース」が終了する

YouTubeで、100万人近い登録者を集めた「虎ノ門ニュース」が、2022年11月18日に終了する。

2015年4月1日から、7年以上放送されていた。今では、代表的な保守系の番組として捉えられることも多いが、放送開始当初はリベラル色の強いコメンテーターも出演する番組であった。Wikipediaに“コンセプトとして地上波のテレビ局における番組制作過程に存在する、「事前の段取ごと」を省き、番組制作の裏側も見せるコンセプトを掲げている。 ”とある通り、保守を目指したということは全くなかったようだが、結果として開始直後から、保守的な視聴者、登録者の多い番組だったと思う。タブーのない番組作りをしていた結果、保守を代表する番組になっていった気がする。

多くのチャンネル登録者を集めていたので見た方も多いと思うが、朝8時から10時までの2時間の番組だ。DHCテレビジョンが制作する番組で、親会社の株式会社ディーエイチシーのCMが番組途中や、終了後に流されていた。レギュラーであった竹田恒泰氏も自身のYouTubeチャンネルで「残念である」とはコメントしていたが、理由については、親会社がやらないといったのでどうしようもないとだけ伝えていた。MCの居島一平氏とレギュラーコメンテーターを勤めた須田慎一郎・井上和彦氏が「闇鍋ジャーナル(仮)」というチャンネルを立ち上げたが、私が見た限りでは理由については語られていなかった。

親会社の株式会社ディーエイチシーは、11月11日にオリックスによる買収が伝えられ、時期を合わせるように終了となった。

どんなことでも「考えようよ」を提唱する私としても、本当に残念なことである。もっともっと両論が併記されるべきであると思うし、TVでは放送されないニュースの背景を伝える貴重な番組だった。

この番組では安倍晋三元首相を始め、多くのゲストも出演した。虎ノ門ニュースは2週間で公開が終了するのだが、安倍晋三元首相の回が今も公開されていたので貼っておこうと思う。ただ、チャンネル自体が閉鎖されればこれも見られなくなるのだろう。

また、虎ノ門ニュースは番組中に街宣車が抗議活動にやってくるなど多くの話題も提供した。多彩なコメンテーター、ゲストが様々な「考える」ネタを提供してくれた番組だけに本当に残念だ。

ムリを承知ではあるが、DHC代表を退任すると伝えられる吉田嘉明氏がDHCテレビジョンだけでも引き継いでくれないだろうかと考えてしまうが、やはりそれはムリというものだろう。

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