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世界情勢について考える

2022年10月に中華人民共和国の共産党大会があった。胡錦濤・前国家主席が、半ば強制的に退場させられるというショッキングな映像が配信され、さまざまな憶測を呼んだ。多くのコメンテーターは体調不良と解説した。なかには認知症説を唱えるとんでも解説もあった。個人的にはどのコメンテーターの説もしっくりこなかったが、いち早く評論家の石平氏が腑に落ちる解説をしてくれた。石平氏ならではの情報収集力を駆使した分析は他のコメンテーターとは説得力が全く違う気がする。今では石平氏の解説を支持する人も多い。動画を貼っておこうと思う。

今の日本は大正時代に似ている気がする。経済優先で走り、結局戦争に向かってゆく。有名な話ではあるが 第一次世界大戦の開戦の時でさえ、経済への悪影響を考えると、誰も戦争が長引くとは考えていなかったのだ。なぜ日本では経済のことであれば、どんなことでも許されるという空気があるのか。それは権益を求めて当時のチャイナに進出した大正時代と何が違うというのか。

すでに日本の庶民が考えるような平和な世界はどこにも無いのかもしれない。語ることさえタブーとなりつつある米国の中間選挙の問題。長期化しているロシア・ウクライナ戦争。今回の中華人民共和国の権力闘争。

喫緊の価格上昇という問題についても、円安という一時的な影響ではないはずだ。混迷を極める世界情勢のなかで、原材料、肥料、飼料が絶望的と云えるくらいに手に入らなくなっていると主張している人も多い。

庶民が 政治について考えても、しょうがないのではないかという声も聞こえてきそうではある。長いこと政治の話はタブーとなっていた。でも、そうは言っていられない時代が来ているように思う。

庶民がいろいろ考えることに意味があるのか。庶民に何かできるのか。それでも、何かできることはあると思うし、振り返って第二次世界大戦を考えても、庶民が新聞などに煽られて、おかしな方向、最悪の方向に進まなければ状況は全く違っていただろう。前回の敗戦では、かろうじてまだ国体を維持できている。次は持たない。それが私の言いたいことだ。今でも経済優先、貿易のために中国との友好が必要だと唱える人が大半だとは思うが、中国に権益を求めて進行した大正から昭和初期と何が違うのか。確かに直接的な軍隊はもっていない、やり方は昔とは違うのかもしれない、でも見た目が少し違う程度で、結局やっていることは昔と同じなのではないか。更には極めて表面的なことを考えても、何十年も前から中国に騙されている話は尽きない。何がしたいのかとさえ言いたくなる。

私たち庶民も考えるべきなのではないだろうか。

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