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「本」について

11月9日までの2週間が読書週間であった。

公益社団法人 読書推進運動協議会のHPによると
“終戦の2年後の1947(昭和22)年、まだ戦争の傷あとが日本中のあちこちに残っているとき、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と、出版社・取次会社・書店と図書館が力をあわせ、そして新聞や放送のマスコミも一緒になり、第1回「読書週間」が開かれました。”とのことだ。

読書週間が制定された1947年当時と今とでは社会情勢も大きく変わった。そして革命的といえるほどに、取得可能な情報量の圧倒的増加があった。かつては小さな町に生まれれば、町中に書店は数店で、全店合わせても書籍の数は限られている。その範囲内でしか学ぶことが出来なかったわけだ。情報を得ることに対するコストが、桁違いに下がった。そして選ぶ自由が与えられた。

かつて戦後しばらくは「与えられた知識で生きて、老いて行く」。そんなサイクルの人々で社会が動いていた。私はかつてのやり方が好きではない。「おかしいものは、おかしい」と言ってしまう性分なので、こればかりはどうしようもない。でも、平和と唱えれば成就するといったやり方にも一定の効果はあったと思う。今なお、活動する世界最大の軍事国家の足元で、繁栄を謳歌できたのだから。でもさすがにみんな気付いたのではないだろうか「それおかしくないか」と。

幸いにして、今、極めて多くの情報を、比較的簡単に得られるようになった。自ら「考える」ことで、何かを変えることが出来るかもしれない。自分の周囲の人たちだけでも助けることが出来るかもしれない。

11月13日に「カーリル」という複数の図書館の蔵書を一度に検索できるサービスについて書いた。検索しても貸出を受けられないのでは利便性は良くない。私の調べた限りではあるが、東京都内で次の区が、区外在住でも貸出のサービスを提供していた。
・千代田区、文京区、品川区、目黒区、世田谷区、豊島区、北区、荒川区
但し、北区はネット予約は区外不可、千代田区は区外予約5冊迄、文京区は新刊は区外不可など、それぞれ制限があるので注意して欲しい。

最期に、どんな本を選ぶか。ひとつの考え方ではあるが貼っておこうと思う。

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